本財団の令和7年度第2回研修会(賛助会員等対象)は令和8年2月7日(土)午後、御茶ノ水の連合会館において自治医科大学医学部 感染・免疫学講座ウイルス学部門 名誉教授の岡本宏明先生の座長及び座長選任の4名の演者により開催されました。
「E型肝炎の現況と対策」をテーマに①岡山済生会総合病院肝臓病センターの川上万里先生「全国済生会肝臓共同研究グループにおいて経験したE型肝炎症例」(分子疫学調査研究)、②自治医科大学医学部 感染・免疫学講座ウイルス学部門の高橋雅春先生「E型肝炎の感染源としての市販豚肉でのHEV調査」(感染調査研究)、③自治医科大学実験医学センターの國田 智先生「E型肝炎ウイルスワクチン開発の現状:HEVリザーバーである豚でのワクチンの有効性」(ワクチン開発研究)及び④新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センターの神田達郎先生「E型肝炎病態と感染予防・診療への提案」(臨床研究)の4題について最新情報の発表と参加者との活発な質疑応答・討議が行われました。
四類感染症指定で届出対象疾患であるE型肝炎の現況と対策について、最後に岡本先生に今回の研修会の総括をしていただきました。①E型肝炎の分子疫学調査結果から臨床的特徴は非常に多彩であり今後は症例報告が重要であること、②市販の豚肉での調査結果から示されたE型肝炎のヒトへの感染リスクは重要なメッセージであり今後予防へのつながりを希望すること、③豚での長期的・壮大なワクチン開発研究結果から今後E型肝炎ウイルスワクチンの実用化が期待されること、④AMED研究班によるE型肝炎治療ガイドライン(2024年)は日本肝臓学会、日本ウイルス学会等のホームページで紹介されE型肝炎を総括的に認識・把握するガイドラインとして有用であることなどあげられ、E型肝炎研究分野の更なる発展が期待されます。
我が国のE型肝炎ウイルス感染の疫学、基礎及び臨床研究について最新のトピックスを含む大変興味深い研修会でした。
本研修会は本財団賛助会員を対象に実施しております。賛助会員に入会申込の方は、本財団ホームページ「お問合わせ」より件名に「賛助会員申込」と記載の上、ご連絡ください。
本財団は引き続き、令和7年4月1日付で東京都より寄附金(賛助会費含む)の税額控除適用法人としての証明を受けました。
賛助会員は確定申告の際に「税額控除」を選択すると、さらに所得税額が少なくなる税制優遇措置を受けることができます。