宮川庚子(みやかわ かのえこ)記念研究財団令和4年度「第1回研修会」(賛助会員) の報告

本財団の令和4年度第1回研修会(賛助会員等対象)は、国立感染症研究所の肝炎ウイルスセミナーとの共催で令和4年7月23日(土)午後、オンラインWeb形式で国立感染症研究所所長の脇田隆字先生の座長により開催されました。

はじめに令和3年度本財団研究助成者2名[東京大学医学部感染制御部の奥新和也先生(遺伝子改変マウス活用によるNASH病態解明)、武蔵野赤十字病院消化器科の安井豊先生(肝癌薬物療法中の末梢血免疫チェックポイント分子濃度)]による研究発表があり、続いて「ウイルス性肝炎の社会医学」をテーマに次の演者4名による講演がありました。

①国際医療研究センターの是永匡紹先生(肝炎検診受診率向上のための研究)、②ロコメディカルの江口ゆういちろう先生(肝炎医療コーディネータ育成による肝炎医療の向上)、③長崎医療センターの八橋弘先生(差別偏見解消を目指した取り組みについて)及び④東京大学医科学研究所の四柳宏先生(肝炎に残された課題)からそれぞれ最新情報のご講演と質疑応答が行われました。

最後に座長の脇田先生から、WHOが目指している2030年の肝炎の排除に向かって社会医学的なアプローチは非常に重要であり、受検・受診・受療・フォーローアップ率を少しでも上げる取り組みが我が国で必要であると総括されました。

なお、本研修会参加対象の本財団賛助会員の入会をご希望される方は、本ホームページ「お問合わせ」よりご連絡ください。本財団は令和2年4月1日以降、東京都より寄附金(賛助会費含む)の税額控除適用法人としての証明を受けておりますので、会員の皆さまには税制上の優遇措置をお受けいただくことができます。