宮川庚子(みやかわ かのえこ)記念研究財団令和3年度「第1回研修会」(賛助会員) の報告

本財団の令和3年度第1回研修会(賛助会員等対象)は、国立感染症研究所の肝炎ウイルスセミナーとの共催で令和3年7月3日(土)午後、オンラインWeb形式で国立感染症研究所所長の脇田隆字先生の座長により開催されました。

はじめに令和2年度本財団研究助成者2名[東京医科歯科大学分子病理検査学分野の副島 友莉恵先生(肝内胆管癌)、東京大学医学部消化器内科の門輝先生(非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の免疫]による研究発表があり、続いて「B型肝炎に関する最新トピックス」をテーマに次の演者5名による講演がありました。
①国立感染症研究所ウイルス第二部の岩本将士先生[新規デルタウイルスの同定(基礎研究)]、②山梨大学第一内科の高田ひとみ先生(血中HBV-RNAの新しいマーカー)、③愛媛大学医学部消化器内分泌代謝内科学のアクバル先生[経鼻治療ワクチン(NASVAC)の臨床開発]、④国立国際医療研究センター研究所ゲノム医科学プロジェクトの杉山真也先生(ヒトとウイルスゲノムの統合解析)及び⑤広島大学大学院医系科学研究科疫学・疾病制御学の田中純子先生(国内外のB型肝炎の疫学)からそれぞれ最新情報のご講演と質疑応答が行われました。

最後に座長の脇田先生から、B型肝炎患者は減っていない状況であり治療薬のさらなる開発など基礎・臨床・疫学研究を基にB型肝炎に対する医療を続ける必要があると総括されました。

なお、本研修会参加対象の本財団賛助会員の入会をご希望される方は、本ホームページ「お問合わせ」よりご連絡ください。本財団は令和2年4月1日以降、東京都より寄附金(賛助会費含む)の税額控除適用法人としての証明を受けておりますので、会員の皆さまには税制上の優遇措置をお受けいただくことができます。