本財団の令和6年度第1回研修会(賛助会員等対象)は、国立感染症研究所の肝炎ウイルスセミナーとの共催で令和6年7月20日(土)午後、国立感染症研究所において同所所長の脇田隆字先生(本財団評議員)の座長により開催されました。
はじめに令和5年度本財団研究助成者2名[東京慈恵会医科大学 小児科の今川英里先生(核酸医薬によるシトリン欠損症の新規治療戦略)、国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター肝疾患研究部の松田道隆先生(新規培養系Liver-on-a-chipを基盤とした、MAFLD病態の解明]による研究発表があり、続いて「B型肝炎研究の現在地」をテーマに次の演者4名による講演がありました。
①広島大学大学院医系科学研究科 疫学・疾病制御学の田中純子先生(2030年ウイルス排除目標に向けたB型肝炎疫学研究)、②国立感染症研究所 ウイルス第二部の五十川正記先生(B型慢性肝炎の機能的治癒を目指した免疫研究) 、③国立国際医療研究センター研究所 感染病態研究部の杉山真也先生(B型肝炎ウイルスと宿主の相関解析)及び④国立感染症研究所 治療薬・ワクチン開発研究センターの塩野谷果歩先生からそれぞれ最新情報のご講演と質疑応答が行われました。
最後に座長の脇田先生から、4名の演者によるB型肝炎に関する最新の「疫学」、「免疫」、「宿主相関」及び「創薬」研究は、最終的なウイルス排除を目指した重要な課題と総括されました。
なお、本研修会参加対象の本財団賛助会員の入会をご希望の方は、本ホームページ「お問合わせ」より件名に「賛助会員入会希望」とご記入の上、ご連絡ください。本財団は令和2年4月1日、東京都より寄附金(賛助会費含む)の税額控除適用法人としての証明を受けておりますので会員の皆さまには税制上の優遇措置をお受けいただくことができます。