財団概要

名称 公益財団法人
宮川庚子(みやかわ かのえこ)記念研究財団
Miyakawa Memorial Research Foundation (MMRF)
ホームページ https://www.mmrf.jp/
所在地 〒107-0062
東京都港区南青山2-19-8
電話 03-5414-8581
FAX 03-3408-3388
設立 1995年(平成 7 年)11月20日(東京都教育委員会認可)
公益法人移行2013年(平成25年)4月1日(東京都認定)
設立目的・事業 肝炎ウイルスに起因する肝炎・肝癌の研究の企画推進を図る事を通じて、国内外の学術団体との交流を図り、肝炎・肝癌研究者への助成、肝炎・肝癌の診断、予防及び治療に関する知識の普及等を実施して、肝炎・肝癌の撲滅を企図する。
出捐者 故宮川庚子
理事長 鈴木 宏(初代: 元肝臓学会理事長)
三田村 圭二(2013年(平成25年)8月9日~)

ロゴ 財団設立25周年によせて(2020年11月20日)

宮川庚子(みやかわ かのえこ)記念研究財団は、1993年(平成5年)11月21日93歳で御逝去なされた宮川庚子医師を記念する研究財団です。宮川庚子医師は女性として日本で最初に医学博士の学位を授与(昭和6年1月、東京帝国大学)されております。
宮川庚子医師は長年にわたり東京都港区南青山で耳鼻科医院を開業し、その生涯は「言い訳するな、甘えるな、こて先せずに、本質を取れ」を信条とする厳しい生き方でした。

ご子息の宮川侑三内科医師の長年の肝臓病学との関わりから、鈴木宏先生(山梨医科大学学長)を理事長として1995年(平成7年)11月20日に当財団が設立されました。財団のロゴマーク「かたつむり」は、庚子医師の学位テーマ「邦人聴器ノ形態学的研究」 に関わる「蝸牛」に由来します。本デザインは侑三医師の奥様 の宮川雅子財団理事が考案し、財団の庭園にもブロック石で大きな「かたつむり」が表現されています。

設立当時の日本の肝臓病の現状は、B型肝炎に対する母子感染防止事業(1986年以降)の推進によりB型肝炎ウイルスキャリア数は激減し、一方、C型肝炎については輸血血液のC型肝炎ウイルス(1988年発見プレスリリース)スクリーニング法の進歩と医療環境の改善に伴い新しい感染者はほとんど認められなくなりました。しかしながら過去においてB型あるいはC型肝炎ウイルスキャリアになった人は合計350万人以上でこれらの人は肝硬変、肝細胞癌に向かって進行しており日本人にとって重大な健康被害が未解決の問題として残っていました。
当財団は肝炎・肝細胞癌の制圧を主な事業目標として、同分野の研究の推進・助成、研修会・講演会の開催、医学功労者の顕彰などの事業を開始し、本年25周年に至るまで中断することなく活動を継続してきました。

奇しくも本年のノーベル生理学医学賞は、「C型肝炎ウイルスの発見」に関わった米英の3氏(米国立衛生研究所のハーベイ・オルター博士、カナダ・アルバータ大学のマイケル・ホートン教授、米ロックフェラー大学のチャールズ・ライス教授)に決定されました。

今後も当財団は更なる改革、改善をはかり発展させていく所存であります。
よろしくご支援を賜りますよう関係各位の方々にお願い申し上げる次第であります。

公益財団法人 宮川庚子記念研究財団
理事長 三田村 圭二